令和のおかね [記事]
4月が終わりに近づいた頃。
「あしたは、へいせい31ねんですか」
「5月1日は、へいせい31ねんですか」
ニュースやまわりの会話から、何やら変わるらしいということに気づいたこうきです。
「あのね、平成は4月30日でおしまいになるんだよ。5月1日からは令和1年になるんだよ」
「4月でへいせいはおわりですか」
こうきにとっては、わけのわからぬうちに平成から令和とやらになった、という感じなのでしょう、
じっと考えています。
「このおかね、使えますか」
いつも持ち歩いている財布から小銭を取り出そうとします。
「大丈夫、お金はちゃんと使えるよ」
こちらはあまり考えずにそう答えていました。
こうきはなんだか納得いかない様子。
「れいわのおかね、あたらしくなりますか」
「れいわのおかね、いつできますか」
「そうだねえ、新しいお金出ると思うけど、まだ先だと思うよ」
と私。
「れいわのおかね、いつ出てきますか」
「れいわのおかね、そのうち出てきますか」
「れいわのおさつ、出ますか。いつ出ますか」
「れいわのおさつ、出るかどうか、決まってないですか」
だんだんしつこくなってきます。
「まだ、わからないよ。こうき、そんなに令和のお金ほしいの?」
ちょっと辟易して尋ねると、
「へいせいのおかね、まだ続きますか」
「へいせいのおかね、なくなりますか。何日なくなりますか」
「れいわのおかね、出てきたら、へいせいのおかね、なくなりますか」
自分の財布から小銭を取り出して、私に突きつけてきます。
そういうことですか・・・。
今あるお金が使えなくなったら・・・それは心配だよね。
高等部になった頃から、こうき、自分の財布を持ちたがり、バス代やジュース代を払うように
なりました。自分でお金を払うことに嬉しさを感じているようで、家の買い物をする時でも、
「ぼく、はらいます」
と、さっと横から手が伸び、小銭を何枚もトレーに出して得意げにしています。
今では、暇があれば、財布に入れてある小銭を出したり入れたり、また出して眺めたり。
耳元で財布を振って、ジャラジャラ音がするのを楽しんでいる時もあります。
そうね、
令和のお金はいつ出るのかしらね。
どんな音がするのかしらね。
「あしたは、へいせい31ねんですか」
「5月1日は、へいせい31ねんですか」
ニュースやまわりの会話から、何やら変わるらしいということに気づいたこうきです。
「あのね、平成は4月30日でおしまいになるんだよ。5月1日からは令和1年になるんだよ」
「4月でへいせいはおわりですか」
こうきにとっては、わけのわからぬうちに平成から令和とやらになった、という感じなのでしょう、
じっと考えています。
「このおかね、使えますか」
いつも持ち歩いている財布から小銭を取り出そうとします。
「大丈夫、お金はちゃんと使えるよ」
こちらはあまり考えずにそう答えていました。
こうきはなんだか納得いかない様子。
「れいわのおかね、あたらしくなりますか」
「れいわのおかね、いつできますか」
「そうだねえ、新しいお金出ると思うけど、まだ先だと思うよ」
と私。
「れいわのおかね、いつ出てきますか」
「れいわのおかね、そのうち出てきますか」
「れいわのおさつ、出ますか。いつ出ますか」
「れいわのおさつ、出るかどうか、決まってないですか」
だんだんしつこくなってきます。
「まだ、わからないよ。こうき、そんなに令和のお金ほしいの?」
ちょっと辟易して尋ねると、
「へいせいのおかね、まだ続きますか」
「へいせいのおかね、なくなりますか。何日なくなりますか」
「れいわのおかね、出てきたら、へいせいのおかね、なくなりますか」
自分の財布から小銭を取り出して、私に突きつけてきます。
そういうことですか・・・。
今あるお金が使えなくなったら・・・それは心配だよね。
高等部になった頃から、こうき、自分の財布を持ちたがり、バス代やジュース代を払うように
なりました。自分でお金を払うことに嬉しさを感じているようで、家の買い物をする時でも、
「ぼく、はらいます」
と、さっと横から手が伸び、小銭を何枚もトレーに出して得意げにしています。
今では、暇があれば、財布に入れてある小銭を出したり入れたり、また出して眺めたり。
耳元で財布を振って、ジャラジャラ音がするのを楽しんでいる時もあります。
そうね、
令和のお金はいつ出るのかしらね。
どんな音がするのかしらね。
2019-05-12 00:57
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