SSブログ

さよなら「放デイ」 [記事]

 3月31日で、こうきは学生でなくなりました。
ということで、放課後デイサービスもこの日で終了。
 「放デイ」は、こうきにとって学校が終わったあとや土曜日、長期休みの大切な
居場所でした。
 こうきが小学部に入学した頃は、まだ「放デイ」はなく、「レスパイト」と呼ば
れる障害のある子どもの預かりがありました。これは、家族の休息を確保するため、
という意味合いが強いもので、まだその数がとても少なく、限られたものでした。
 低学年の時は、近隣で預けられるところが一か所だけで、大人数がその事業所に
殺到してしまう状況もありました。そこから、そうした預かりの場所が少しずつ増
え始め、放課後デイサービスという枠組みもできて、子どもに合った場所をこちら
で選ぶことができるようになりました。
 結局こうきが最後までお世話になっていたのは、三ケ所。
 どの場所もそれぞれに違った特長がありました。 
 ひとつは、とにかくよくお出かけをしてくれる家庭的な事業所。いつもあちこち
の公園や市の施設などに連れて行ってくれ、体を動かす時間を多く取ってくれる。
出かけるのが大好きなこうきにとってはとても嬉しい場所でした。
 もう一か所は、外に出かけることは少ないけれども、少し広めの建物のなかで、
様々な活動を計画してくれる事業所。調理をしたり、工作をしたり、体操教室をし
たり、四季の行事を楽しんだり、様々な経験をさせてくれる場所でした。
 三ケ所目は、中学部生以上の子どもたち対象で、もう少し広い体験ができる事業
所でした。
カラオケやボウリング、映画、キャンプやいちご狩りなど、なかなか親が連れてい
けないような場所に連れて行ってくれ、少し大人の社会経験をさせてくれたのは、
貴重なことでした。
 どの場所の職員の皆さんも、とてもあたたかく、こうきにとって本当に居心地が
いい場所だったのだと思います。どの場所もこうきは大好きでした。
 「3月31日、いけなくなりますか」
 「4月から、遊べますか」
そんな言葉が何度も出ていました。
 それぞれの場所での最期の日、
 「8年間(6年間)、おせわになりました!」
と大きな声であいさつしていたこうき。
 職員の方から、たくさんの写真が貼られたボードやアルバム、寄せ書きなどをい
ただいて思いました。
 それぞれの場所でこうきは、私が思うよりはるかに長い時間を過ごして、たくさ
んの思い出があるのだなあ、と。
 楽しく過ごしていた場所に突然行けなくなる。この18歳の変化というのは、
想像以上に大きなものかもしれません。
 これから、夕方の時間や週末の余暇をどう過ごしていこうか。
 わかってはいたけれど、やっぱり「放デイ」の存在は大きかった。ありがたい場所
だったなとつくづく思うのでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。