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がまんの年 [記事]

 今年は我慢の年でした。
 夏にはコロナウイルスが猛威をふるい、皆家に閉じこもらざるを得ない
毎日が続きました。こうきは余暇として養護学校の同窓会が主催してくれ
ている、サッカーとフライングディスクとダンスの活動に参加していたの
ですが、そのほとんどが中止となってしまい、じれったいようなモヤモヤ
した日々を送っていました。
 特にダンスは、校内の体育館で活動するので、こうきにとっては母校
を堂々と訪ね、昔のように学校に入ることができる貴重な機会です。
月に1、2回の活動ですが、とても楽しみにしていました。
 夏前の6月から大事をとって活動は停止。夏の9月には再開という
ことで3回の予定が組まれていたのですが、まだまだ感染者数が高い
ということでそれも中止になってしまいました。
 「9月の3日と10日と17日、ダンスやりたかった」
 「がっこう、来ちゃいけないですか」
 毎日呪文のように唱えていました。
 「仕方がないよ、コロナかかったら困るからね」
 「志村けんさん亡くなったですか。コロナかかっちゃったですか」
 連日のニュースでコロナの怖さも知っています。ワクチンも我慢して
打ちに行きました。
 それでもなかなか納得はできなくて、いつになったら、どういう状態
になったら再開するのかということが気になって仕方ないのです。
 コロナの状況をチェックするために、ニュースは欠かさず見て、東京
と地元のコロナ感染者数をしっかり把握。今日は何人?と聞くと正確に
教えてくれるのでした。東京で千人単位の感染者が出ていた時は、こう
きも仕方ないと思っていたようでした。
 9月になって役員さんから、今の感染警戒レベル5の状態では再開は難
しい。10月も自粛するが、警戒レベル3まで下がったら再開を考えるとの
連絡が来て、ようやく少しモヤモヤが晴れました。レベル3と言われると、
はっきりしているから見通しが立ちやすいのです。それでも、今度はいつ
連絡が来るのか、9月の終わりなのか10月になってからか、と確認は続きま
した。
 10月になり、ようやく感染者数が減り始め、警戒レベルも2に下がりま
した。そこに念願の再開メールが。10月から11月12月の予定日が書かれた
メールがあまりに嬉しすぎたのか、ゲーム機のカメラ機能で撮影し、大事
に保存していました。
 10月の久しぶりのダンス日、
 「YMCAと恋するフォーチュンクッキーと恋ダンス踊りました」
 「保健室の先生に会ってきました」
 「校長先生とお話ししました」
帰ってくると言葉があふれ、だいぶ楽しんできた様子でした。
 少しずつ、やりたいことができるようになってきていますが、まだまだ
思い通りというわけにはいかないのでしょう。
 来年もしばらく我慢が続くのかな・・・

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